先日びっくりする患者さんがやってきました。
まあ、私のブログを読んでくれている方は、
いつもびっくりする患者ばっかりだ・・・
とんでもない病院だ・・・・
と思われているかもしれませんが・・・・・
でも、今回は本当にびっくりしました。
14歳の妊娠中絶希望の患者さんです。
人工中絶は法律で行っていい週数が決まっています。
手術で行う方法と
ある一定の期間を過ぎると人工流産という形で
人為的に陣痛を起こさせ、無理やり出産という形をとる方法です。
この患者さんは手術で出来る最終週の最後の日でした。
もうぎりぎりのところといったところでした。
まあ、今は人工中絶の是非を問題にはしたくないので
ここは深入りしないで通り過ぎておきます。
で、まあ、結局のところ何でこういうことが起こってしまったか?
ということになるんですよね。
まあ、結果からすると要はS○Xにより出来たということなんだけれども・・・・
なんで避妊はしなかったのか?
避妊の知識がなかったのか?
ということになるんですよ。
で、よくよく話を聞いてみると
中学1年生の終わりクラスで1年終わり旅行!
見たいなものを中いい人たちでやったみたいです。
で、まあ、とあるテーマパークに泊まりでいったみたいです。
そこで、行為を行い、出来てしまったとのこと。
じゃあ、そういうことをすると妊娠する可能性があるということは知っていたか?
女の子は答えました。
「知っていたけどコン○ームを買うお金がなかったから・・・・」
テーマパークで遊ぶお金があるのにコン○ームは買えない・・・・
そんなことがあるでしょうか?
まあ、そうなってしまったのも一人の責任ではないので
相手の方にも聞く事になりました。
相手の方も14歳。
結局何もしゃべりませんでした。
女の子の母親はないているばかりで話になりませんし、
男の子を責めています。
でも、待ってください。
男の子は強姦したわけではないのですよ。
責任はあるとは思いますが、
一方的に攻めるのもどうかと思いました。
人工妊娠中絶の低年齢化は進んでいますが、
そうならないための知識は何処かで教育されているのでしょうか?
起こってしまった結果をせめて嘆くよりは
何でその様なことが起こってしまったか?
今後同じようなことが起こらないようにするにはどうしたらいいか?
皆で考えていくべきなんじゃないかと思いました。
今回のことは本人にとっても周りの家族にも大きな衝撃を与えたことでしょう。
でも、これを辛い過去と封印してしまわずに、
ここから得るものを見出して欲しいと思うばかりです。
中学生、高校生、大学生みんなに
正しい知識を身につけて欲しいと思う今日この頃でした。
クリックしてもらえると明日もがんばれるかも・・・